鹸化とは|saponification

2022/10/05

石鹸専門用語「鹸化」について

説明する科学者

「鹸化」とは、エステルを元の構成要素である酸とアルコールに分解するため、アルカリを加えて酸の塩とアルコールに分解する化学反応のことを意味しています。

決して石鹸を作ることだけではありません。

苛性ソーダや水酸化ナトリウムを使って油脂を分解すると脂肪酸ナトリウム、という高級脂肪酸とグリセリンになりますが、この高級脂肪酸塩が、私たちが使っている石鹸なのです。

苛性ソーダや水酸化ナトリウムは劇薬だから危険、という話をよく聞きますが、油脂をアルカリで、別の物質に化学変化させているわけですから、出来上がった石鹸には苛性ソーダや水酸化ナトリウムは存在していません。

石鹸とグリセリンという成分になっているのです。

ですから「お肌に使っても大丈夫。」ということになるわけですね。

鹸化価とは

石鹸を作るとき、1gの油脂を鹸化するのに必要なアルカリ量の割合を鹸化価と呼びます。

もし、アルカリ成分量が多すぎたら、反応しきれない苛性ソーダや水酸化ナトリウムは残ってしまい、危険なことになってしまいます。

もしアルカリ成分量が少なすぎたら、反応しきれない油脂が残ってしまい、石鹸になりきれないものになってしまいます。

油脂の種類によって必要なアルカリ成分量は違ってきますので、鹸化に必要なアルカリの量は正確に計算する必要があるわけです。

-石鹸用語集

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